「エレピ」と呼ばれる事が多い。日本語にすると「電気ピアノ」であり、いわゆる電子ピアノが純粋に電子回路で音を発生するのに対してエレクトリックピアノは弦や金属片を叩き、振動をピックアップで拾う事で音の信号を得る
元々はピアノの代用品として作られた楽器であるが、「エレピ」はひとつの独立した楽器として広く受け入れられるようになった
一口に「エレピ」と言っても機種によって音色の傾向はかなり異なる
フェンダー社の「ローズピアノ」は金属片を叩くような構造をしており、ピアノとは全く異なる音叉のような音色である。アタックが強く、減衰部はサイン波に近い
これに対してヤマハは1970年代後半、ピアノと同様に張られた弦を叩く構造のエレクトリックグランドピアノ「 CP-80 」を商品化していた。CP-80 は構造からかなり通常のピアノに近い音色の楽器である。なお、このような打弦機構を持つ機種は既に生産されておらず、現行の CP シリーズはサンプリング音源などでデジタル化されている