型番から「ハチマルハチ」「ヤオヤ」などと呼ばれる
ローランドが1980年に発売したハイエンドのリズムマシンの事。リズムマシンとしては大きな筐体で、PCM 音源を使用しないアナログなリズム音源の最高峰だった。金物の音がホワイトノイズベースではない XOR ゲートを用いたリングモジュレーション系の音であり、当時としては画期的だった
廉価版として「 Drumatix(ドラマチックス) 」の愛称を持つ TR-606 がある。また、後継の PCM 音源とのハイブリッド構成である TR-909 もまた名機と呼ばれている
この後、リズムマシンは急速に PCM 音源方式に移行してゆき、TR-808 も一時忘れ去られるが、テクノハウスシーンであえて機械的な、ちゃかぽこした音を前面に押し出す使い方で再びブレークし、現在でもビンテージ機材としてプレミア付きで流通している
ドラム系のサンプラー機器などではエレクトロな音色として TR-808 の音が(TR-909、TR-606と並んで)準備されている事が多い
現在、各社よりMIDI対応などの強化がされた形で TR-808 のクローン製品が発売されている