音楽制作用のシーケンサーの一種であり、MOD の流れを汲むシーケンサーをトラッカーと呼ぶ。もともとはゲームの BGM 用のデータを作成するためのツールから発展したものであり、アミガ(Amiga)用のソフトウェアであるサウンドトラッカー(Soundtracker)がその起源である
音楽制作用のシーケンサーの本流はその後 MIDI で演奏情報のみを扱い、発音の機構自体は外部の音源機器に頼る方式となったが、トラッカーは基本的に音色自体をデータとして持っている事が最大の特徴である
オリジナルのサウンドトラッカーは4チャンネルの8ビット PCM 音声を同時再生する事ができたが、ここから派生して拡張を加えつつ数多くのサウンドトラッカー類似のソフトウェアが開発された
多くのトラッカーと呼ばれるソフトはフリーソフトとして配布されている。トラッカーでは、縦方向に時間軸を取り、数値のリストでシーケンスを表現する事が多い。ST/GT 方式に似ているがステップタイムがなく、一定の速さで進む時間軸上に数値を配置してゆく