「ピークレベル」あるいは「ピーク値」などと呼ばれ、信号のレベルで一番高い瞬間の値を表す。デジタル機器で音を扱う場合には、一瞬でも信号レベルが機器が扱える範囲を超えてしまうとハードクリップを起こし、大きなノイズとなってしまうため、このピークレベルが重要となる
ピークレベルは信号の大きさの測り方と言ってもよい。同様のものにはVUやRMSなどがある
ピークレベルを監視するためのメーターは「ピークプログラムメーター」、あるいは「ピークレベルメーター」、「ピークメーター」などと呼ばれる
ピークレベルは瞬間を捉えるため、耳で聴いた場合の音量と必ずしも一致しない。これに対してRMSは技術的な意味での信号の「パワー」の大きさを表し、VUは時間方向に対する耳の特性に合わせて詳細が定められ、耳で聴いた場合の音量にほぼ一致させる事を目的としている
上の図で青線のピークレベルは”1.0″であり、赤線のピークレベルは”2.0″であるため、赤線の信号はピークレベルでは青線の2倍の大きさを持つが、RMS値では青線が”1.0″であるのに対し、赤線は”0.5″程度でしかない