もともとはオルガンで演奏中に音量を操作するためのペダルを「エクスプレッションペダル」と呼び、MIDI 規格でもこれに相当するコントロールチェンジ信号(CC#11)として定義されている
機能としては音量をコントロールするだけであるため、ボリュームコントロール(CC#7)と同様であるが、ボリュームコントロールが各楽器間のバランスを取るためのものであるのに対し、エクスプレッションは演奏の表現(アーティキュレーション)として音量をコントロールするためのものである
なお、足で操作する「エクスプレッションペダル」はオルガンだけのものではなく、エフェクターなどに接続して音量のみでなく、設定しだいで演奏中に様々な効果を加えるために利用される。この場合は MIDI でいう「エクスプレッション」と直接関係しているとは限らない
またソフトウェア音源に対してアーティキュレーションを付与する機構としては MIDI のコントロールチェンジやキースイッチが一般的なものであるが、スタインバーグは DAW のスコア上でアーティキュレーションを指定し、音源に指示を与えるための「VST エクスプレッション」と呼ばれる統合的な機構を開発している
