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0.96 OLED ディスプレイの仕様はどうなっているのか”

数年前から0.96インチで 128 x 64 の小さなOLEDディスプレイモジュールがAmazonやらAliExpressやらで安く大量に売られています。秋月電子でも扱っていますね。

特にI2C接続のものは4線の接続だけで使えるので描画速度には難があるもののちょっとした表示用にとてもお手軽で良くて何度か使っているのですが、一方でちょっと困った問題があります。とにかく見た目はほぼ同じだけど少しずつ違うものが中国系の良くわからないブランドから大量に流通しているので現物合わせで使うしかないという状況です。ロットが変わる度に少しずつ変更が入ったりするので同じ品物が長期に渡って入手できるとは考えない方が良いです。

国内での入手先として比較的安定していると思われる秋月電子でも、モジュールの詳細な寸法図等については「ロットによって変わる(既に何度か変わっている)」という注意書きが付いています。

ピン配置の互換性

一番重要な点としてピン配列が [ GND VCC SCL SDA ]型のものと [ VCC GND SCL SDA ] 型のものが混在しています。これを間違えると確実に壊すので気を付けたい所ですが、困った事に勢力的には現在は半々くらいで流通しています(さらに例外的におかしな配列ものものも稀にあります)。

これまでの観測によれば新しいものほど[ GND VCC SCL SDA ]型が多いように感じられ、いずれは収束していくかも知れませんが、今は現物を確認するしか方法がありません。

コントローラーの違い

殆どのものはディスプレイコントローラーとして SSD1306 が使用されていますが、たまに SSD1315 など異なるコントローラーが搭載されている事があります。I2Cコマンドレベルでもまあまあ互換性があるようですし、ミドルウェアとしてよく使われるライブラリもメジャーなものならばサポートしていたりしますので結構動作しそうではありますが、機能を直叩きで隅々まで使うならば問題が起こる事があります。

製品によって寸法がバラバラ

バラックで動かす場合等はピン配置とかコントローラーの種類に気を付ければ類似製品ならどれでもそれなりに動くのですが、何かのガジェットに部品として組み込んで使いたい時は正確なサイズ等が欲しい所ですが、これがとにかく安定しません。

とにかく現在Amazon等で流通しているものの中でそれなりに良く見かけるものについて、基板のサイズ、ネジ穴の位置をわかるものだけざっと調べてみました。(この公開されているデータがそもそも正確かどうかも怪しいですが)

ブランド ピン配置 PCBサイズ ネジ穴位置 ネジ穴サイズ URL
Aideepen GND VCC SCL SDA 27.5 x 27.8 23.5 x 23.8 4-φ2.0 amazon
VKLSVAN GND VCC SCL SDA 25.2 x 26.00 21.00 x 21.8 4-φ2.0 amazon
Resbee GND VCC SCL SDA 27.5 x 27.8 23.5 x 23.8 4-φ2.0 amazon
KeeYees GND VCC SCL SDA 25.4 x 26.1 21.8 x 22.6 4-φ2.0 (推測) amazon
Winstar VCC GND SCL SDA 26.7 x 19.26 20.7 x 23.2 4-φ2.5 winstar
EShine VSS VDD SCL SDA 27.3 x 27.8 23.3 x 23.8

4-φ2.54 made-in-china
LY GND VCC SCL SDA 27.2 x 27.2 21.74 x 19.26 4-φ2 alibaba
FriendlyElec SDA SCL 5V GND 27.3 x 27.3 20.7 x 23.2 φ? (横長穴) friendlyElec
ZEKE VCC GND SCL SDA 27.3 x 27.3 20.7 x 23.2 4-φ? (横長穴) rakuten
IZOKEE GND VCC SCL SDA 25.4 x 26.1 20.7 x 21.5 4-φ? amazon.ca
EasyWordMall VCC GND SCL SDA 27.3 x 27.3 20.7 x 23.2 φ? (横長穴) amazon

という事でどれが来てもネジで固定できそうなフットプリントを作れないものだろうかと4ピンヘッダーの位置をリファレンスとして右下のネジ穴位置を確認してみたのが↓の図です。

どれが来てもOKとは行きませんが、多少融通の効くフットプリントが作れない事もなさそうですが、どうせまたすぐ変わるだろうし、もう少し大きな1.3インチクラスの流通も増えてきて苦労の割には報われ無い可能性はあります。
今のところの現実的な解は4ピンのヘッダー部分で接続した後はホットボンドで固めてしまう、とか言う強引なやり方かも知れません。

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