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2020/01/23 (2020年01月 のアーカイブ)

3Dプリンタ導入しました

家庭用の3Dプリンタがお手頃価格になってからもう結構経っていますが、数年前まではまだ精度的に不満があるとか、印刷の条件を地道に詰めないと失敗するとかいう話も聞いていたので、まあ必要な時にDMMプリントとかに頼めばいいや、というスタンスだったんですけどね。

もう流石にそろそろイケるんじゃないかなあ、という事で導入しました。QIDIのX-Smartという機種です。ワークサイズは170mm x 150mm x 150mm、フレームむき出しじゃなくて箱型の筐体な所がなんとなく安心感があります。


ユーロラックモジュラーのケースを一気に出力してみるテスト。

出力に丸々半日はかかっていますが 26HP のケースができました。レールもバーナットも無しで3Dプリンタだけでユーロラックケースを作れるというのは素晴らしい。ただしネジはモジュールが落ちないように優しく止めるだけ。それから発熱するモジュールには注意。ケースごと溶けそう。

それでも良ければSTLファイルはここ↓にあります。ネジ穴はΦ3の八角形で出力していますが、プリンタによっては微調整が必要かも。
20200123eurorackcase.stl

プリンタのワークサイズは140mm x 140mm が必要です。ユーロラックの3Uのパネルは高さ128mmくらいあるのですが、家庭用3Dプリンタのエントリーモデルはワークサイズが100mm x 100mm という機種が多くてユーロラック絡みでは活躍しづらいのが残念なんですよね。

ちなみにDMMプリントだと価格が外形体積依存なのでこういう中空の箱型だととても高くなります。


その前に基本的な事を幾つかテスト。フィラメントはPLAです。 出力する部品に直接ネジを使えるかどうか。

M3くらいのネジで組み立てたりしたいのだけど、ネジ山の微細な構造を作れるわけではないので、小さめの穴を開けてネジで固定できるかどうかのテスト。

穴は3Dプリントすると若干小さくなります。フィラメントやプリンタの機種によっても違うので現物合わせで調整が必要ですが、バカ穴にするには Φ3.5 くらい、ネジ止めするにはΦ2.7くらいの穴を開けておいてタッピングビスを使うくらいが安定、Φ2.8~Φ3.0くらいの穴を開けておけば普通のネジでも一応止まります。力を入れるとすぐに削れてしまうので、取り合えず止められるという程度ですが、試験的にちょっと組み立ててみるというような使い方ならいけそう。


蝶番構造は作れるか。繋がった状態の蝶番構造をそのまま出力できるのは3Dプリンタの良い所ではあるのですが、2つの部品間のギャップの調整がかなり微妙です。

部品間のギャップが 0.2mm だと完全にくっ付いてしまって動かせない蝶番ができました。ギャップ0.3mmならちゃんと動く蝶番になり、ギャップが0.5mmだとかなりユルユルになります。調整が本当に微妙。




という事で、作りかけの謎楽器の筐体を作ったりしています。ワークサイズが足りないので、複数に分割してはめ合わせで組めるようしていますが、まだまだ試行錯誤が必要。

Posted by g200kg : 2020/01/23 08:00:00