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戦闘力をデシベルであらわしてみる

いわゆる戦闘力インフレーションと言われる現象知ってますか?
バトル物のアニメなんかでストーリーが進むにつれてどんどん強い敵が現れてきて、強さの基準が何だか良くわからなくなるというあれです。よくネタにされている代表格はドラゴンボールだと思いますが、なにせ戦闘力が数値化されてますのでネタにもされやすいようです。ちょっと抜粋してみましょうか。

この数字が本当に正しいかどうかはわかりませんが世の中には色々数字を検証されている人がいるので、検索しつつ適当に抜粋しました。

鉄砲を持ったおっさん 5
初期亀仙人 100
悟空 416
ラディッツ 1,500
クリリン最強時 30,000
ギニュー 120,000
フリーザ 530,000
悟空超サイヤ人 150,000,000 (1億5000万)
18号 1,300,000,000 (13億)
セル完全体 15,000,000,000 (150億)
悟空超サイヤ人2 40,000,000,000 (400億)
悟空超サイヤ人3 120,000,000,000 (1200億)
ブウ最強時 600,000,000,000 (6000億)

おそらく作者としても想定以上の長期に渡る作品になってインフレーションに歯止めがきかなくなったのではないかと思いますが、作品中に数字を出しちゃったものでインフレぶりが目に付きやすいですね。桁が違いすぎて何となく一律に扱いにくいです。

という事でこういう場合はデシベルで表すのが定石です。自然界ってそういうもんでしょ。

とりあえず基準点を決めます。初期亀仙人を基準点として「0dB亀」としてみます。
そしてデシベルの計算は

dB亀 = 20 × log10(X/A) でAの部分が初期亀仙人の戦闘力=100になります。

※ちなみに「戦闘力」と言うくらいだから電力的なものかとも思うのですが、敢えて信号レベルなんかで良く使う電圧をあらわす場合の式になっています。電力なら20 × log10(X/A)じゃなくて10 × log10(X/A)なんですけどね。まあ戦闘力はスカウターでリモート測定してますし、何かの圧力センサー的なものなんだろうと解釈するという事で。

戦闘力 dB亀
鉄砲を持ったおっさん 5 -26.0
初期亀仙人 100 0
悟空 416 12.4
ラディッツ 1500 23.5
クリリン最強時 3万 49.5
ギニュー 12万 61.6
フリーザ 53万 74.5
悟空超サイヤ人 1億5000万 123.5
18号 13億 142.3
セル完全体 150億 163.5
悟空超サイヤ人2 400億 172.0
悟空超サイヤ人3 1200億 181.6
ブウ最強時 6000億 195.6

はい、随分扱いやすくなりました。これで3桁くらいに収まったので0が何個あるか数えなくて済みます。

この「dB亀」は初期亀仙人に対して何倍くらい強いかを対数的にあらわします。6dB違うと2倍強いんですけどね。

例えば「鉄砲を持ったおっさん」と「フリーザ」の差が100dBくらいですが、「ギニュー」と「セル完全体」の差も大体100dBくらいで近い値ですので、鉄砲を持ったおっさんがフリーザと戦った時の負けっぷりはギニューがセル完全体と戦った時の負けっぷりと同じくらいになる、という事ですね。

鉄砲を持ったおっさんからブウ最強時までダイナミックレンジは220dBくらいありますので、デジタルで表現するなら220/6 = 36.6… で37ビットくらいでなんとかカバーできそうです(正確には20*log10(2)=6.020…で割ります)。

まあインフレとか言われてますけど人間の感じ方も対数的と言われてますのでこうやってみると意外と自然な並びなのかも知れないですよ。人が聞き取れる最小の音とジェット機の轟音の間でも120dBくらいの差があるので宇宙的レベルの事象まで含めれば220dBのダイナミックレンジなんてどうって事ない…かも?

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