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2012/03/25

WebKnobMan


WebKnobManは結構頑張ったつもりなんだが、やはりちゃんとしたデスクトップアプリと比べちゃうと厳しいかねえ。Win版という比較対象があるからねえ。

特にパフォーマンスはWebKnobManしかなければ気にならないかも知れないけど、Win版触った後でWeb版さわるとどうしても同等とはいかないしね。それから、Web版だとブラウザを終了すると有無を言わさず消えてなくなるというのは意外と問題だったり。いっぱいタブ開いて作業中のデータを後ろに回したままブラウザ閉じてデータ消失とかやってしまったり。

MACユーザーでもKnobManを気に入って使ってくれてる人はWin版をWine経由で動かしてるみたいだし、Web版の立ち位置自体がちょっと微妙。まあカジュアルに試してもらう環境としては良いんだけど。

て事で最近のMac/Winのクロスプラットフォーム事情なんかを調べてて見つけたのが先日のエンバカデロなんだけど。
http://www.embarcadero.com/jp/products/delphi
Mac/Winのクロス開発が可能なProffesional版は10万円くらい?うーむ

他にはJavascript/HTML/CSSでデスクトップアプリが作れるChromeless
http://mozillalabs.com/chromeless/
これはパフォーマンス的にはブラウザと同じという事かな

やはりGTK+なりQtなりで書き直すのがまっとうなのかな、うーん・・・。Wineで動くならそれでもいいかね。うーん・・・。

posted by g200kg : 2:49 PM : PermaLink

2012/03/24

Zynaptiq Unveil


ちょっと気になってたZynaptiq社のリバーブ除去プラグイン「Unveil」のビデオがYoutubeに上がっていた。
ミュージックメッセでのAudioFanzineのインタビューのようだ。


結構それらしく動いてますね。事前解析なしのリアルタイム・1パス処理という所が凄いところ。
ピッチ修正のPitchMapといいなかなか技術的興味をそそられる会社だな。

しかし、実用としてどう使うかな? PitchMapもUnveilもZynaptiq的には2ミックスしちゃった音源をリアルタイムに処理できるというあたりを強調していて、それが技術的なアドバンテージである事は確かなのだけど、実際そういう使い方ってあるのかなあ。

まあ新ジャンルという事で使い方はこれから考えればいいんだけど。

posted by g200kg : 8:52 PM : PermaLink

2012/03/22

プロペラヘッドがRackExtensionを作った理由


プロペラヘッドがREASONのためのプラグインフォーマット「Rack Extention」を発表しました。
とりあえず「Re」とか呼ばれるみたいですね。

http://www.propellerheads.se/news/rackextensions/

なんで今更フォーマット増やすんだよ、という感じもしなくはないけど?
まあAAXはしょうがないとして後はもうVSTとAUでいいだろ、みたいな。

でもまあ、プロペラヘッドとしては譲れない部分があったのだろうね。単なる「もうひとつのプラグインフォーマット」ではない、と強調しています。従来のフォーマットでなく、RackExtentionという新しいフォーマットを開発した理由は次の3つのようです。

■ホストとより深い統合を行う
 これがどの程度の話までを含んでいるのかははっきりしませんが、単純にはコピペやアンドゥなんかをプラグインをまたいで操作できるようにするという事ですね。今までのプラグインより更に、ホストの一部としてシームレスに操作できるという事を目指しているようです。

■全てのプラグインは「Rack Extension Store」からワンクリックで購入できる
 App Storeの盛況ぶりを見てればこっちの方向に行くのはしょうがないか。でも確かにプラグイン毎にインストールして、オーサライズして・・・みたいな面倒がないのは大きな利点。微妙にクローズドな雰囲気もあるREASONだから出来る事かも知れませんが。

■プラグインがクラッシュしてもホストは落ちない
  昔はVSTとかでホストもろとも落ちる事は良くありましたね。最近のホストは結構苦労してホストに影響を及ぼさないように工夫しているようですが、元々これを重視した設計とすると、素のDLLをインプロセスで動かすようなものではないのでしょうね。完全なサンドボックス内で動作するようです。プロペラヘッドですから、もしかすると内部的にReWire的なもので接続するとか?

それでこの「RackExtension」という規格はオープンなのか? というと
  今後SDKは出す模様ではありますが、アマチュアが勝手にプラグインを開発できるような環境ではなさそうです。少なくとも会社としてプロペラヘッドと契約を結ぶ必要があります。やはり「ReWire」と同じスタイルなんじゃないでしょうか。

posted by g200kg : 6:15 AM : PermaLink

2012/03/20

Zynaptiq UNVEIL


今年1月に突然和音対応のピッチ修正プラグイン「PITCHMAP」を発表したZynaptiq社が、今度は残響を消すプラグイン「UNVEIL」を発表しました。ミュージックメッセでデモする模様。

UNVEILは「de-reverbration」なんだそうです。つまり、残響を消す(!!)プラグインとの事ですが、果たしてそんな事が可能なのか!? 少なくとも今まで実用的なものは無かったと思いますが、かかっているリバーブのインパルスレスポンスがわかっていれば逆変換すれば良いわけなので、どうやってそれを推定するか、というあたりがキモの部分ですかねえ。

使用しているテクノロジーはPITCHMAPの時にも出ていた「MAP (Mixed-Signal Audio Processing)」という名前ですので、これはPITCHMAPの時と同じ技術の応用という事のようですね。

ZynaptiqはPITCHMAP一本で行くのかと思いきや、またしても謎技術に挑戦しているようです。
和音のピッチ修正はメロダインという先駆者がいたんですけど、こいつはどうだろう。なかなか興味深い。

あれそういえばPITCHMAPの評判ってあまり聞かないなあ・・・どうなったんだっけ?
http://www.zynaptiq.com/

posted by g200kg : 12:25 PM : PermaLink

2012/03/19

Faustに衝撃を受けた・・・


Faustという音響処理を記述する言語があるんですが、これはちょっと凄い。ちなみにFaustは「Functional AUdio STream」の略だそうです。

音響処理系の言語自体はSuperColliderもあるし、グラフィカルな環境だとMaxとかReaktorとかSynthEditとか・・・それなりに種類もあるわけですがこいつはちょっとびっくりしたぞ。

まずここがオンラインのサンプルがある場所:
http://faust.grame.fr/index.php/online-examples

サンプルから「Effect」-「Band Filter」っていうのを選んでみると下にFaustのコードが表示されます。私もFaustの文法をちゃんと理解しているわけではないのですが、フィルター処理っぽい事をやってるなというのはなんとなくわかります。

隣の「C++ Code」というタブを選択するとC++ソースが表示されます。おー。Linux / Windows / OSXが選択できて、完全なVSTプラグインとかのソースになっています。OSXはAUは無いみたいですけどVSTなら選択できます。

処理の肝の部分は mydsp クラスの compute ってあたりに入ってそうですね。

更に右の方のタブではダイアグラムが表示できたり、ドキュメントが自動作成されたりします。とまあここまででも大したものなんですが、一番右のタブを見て衝撃を受けました。「Exec File」、これを選ぶと、プラグインの実体が生成されてダウンロードできてしまう!!

なんとこれはブラウザだけで Win / Mac / Linux のクロスなプラグイン開発ができてしまうではないか。Faustコードで書く必要があるけど。

オンラインコンパイラって数年前からあるにはあったと思うのだけどこれは見事。

※待てよ、VSTのユニークIDはどうなってんの?て思ったらどうやらハッシュで適当に作ってるぽい。運が悪いと困った事になりそうだけど、まあしょうがないか。

posted by g200kg : 6:16 PM : PermaLink

2012/03/18

MyKazoo デモ


MyKazooのデモを作ってみた。ちなみにMyKazooのバージョンはひそかに0.6に上がっています。

posted by g200kg : 7:39 AM : PermaLink

2012/03/15

MyKazoo 0.5


気が付くと変なものを作っていた。

「カズー」って知ってますか? 楽器というかおもちゃというか微妙なしろものです。一見すると笛のようなものなんですが、息を吹き込むんじゃなくてこれを咥えたまま声を出すと、ブーブー音がするというものです。

楽器屋さんで多分数百円くらいで売っています。

これをVST化する事に成功しました。
MyKazoo 0.5
これはVSTインスツルメントではなく、VSTエフェクトですので、ボーカルトラックにインサートして使います。
ボーカルが有無を言わさずカズーの音に・・・。

とりあえず暫定版公開。もうちょっとチューニングするかも。

posted by g200kg : 6:06 PM : PermaLink

2012/03/14

Audacity 2.0


おー、ついに Audacityが2.0になったのか。
VSTを使うためにベータ版の1.3系を使っていた人は多かったんじゃないかな。


http://audacity.sourceforge.net/

1.3.14からだとバグフィックスがメインの模様。
幾つかのケースでクラッシュするのが修正されたりしているようです。とは言っても最近はあまりクラッシュしなくなってると思いますが。細かい所だけどPageUp/PageDownで左右スクロールできるのはいいな。

posted by g200kg : 7:06 PM : PermaLink

KVRでOfficial Forumが開設されました


KVRでg200kgのオフィシャルフォーラムが開設されました。
http://www.kvraudio.com/forum/viewforum.php?f=203

とりあえず KnobMan/SkinMan とその他プラグイン用にスレッドを立てておきました。
まあ、デベロッパーであれば申請すれば多分誰でも開設してもらえるんですけどね。

posted by g200kg : 2:32 AM : PermaLink

2012/03/13

KnobMan 1.50 リリース


KnobMan 1.50をリリースしました。
小さなバグフィックスです。
* BugFix: オーバーサンプリングモードで物体のエッジ部分にノイズが出る
* BugFix: マスク2のオペレーションが'Or'の時、無効にできない

http://www.g200kg.com/jp/software/knobman.html

posted by g200kg : 1:55 AM : PermaLink

2012/03/08

Speech Jamming Gun


うるさい人を黙らせる銃のプロトタイプだそうです。
面白い。実用化されるような気はしないけど。
http://wired.jp/2012/03/05/japanese-speech-jamming-gun/

原理は単純で200msecほど遅らせた音を指向性スピーカーで浴びせるというだけ。
DAW持ってる人はディレイかけた音をモニターしながら喋ってみればどんな感じがわかるぞ。喋りにくいから。

200mSecはともかく、モニターのレイテンシーが大きくてちゃんと演奏できないとか歌えないというのはDTMやってる人なら一度は経験した事がありそうだ。

posted by g200kg : 1:14 PM : PermaLink

2012/03/07

グリコのサイトにマジもんのDTM用語集


びびった。
コンピュータミュージック用語辞典 : http://pocky.jp/enjoy/comp_music/
どういうことなの。まさかポッキーの隣でASIOだのカットオフだのという単語を見るとは・・・。

てゆうか、ポッキーのサイトって凄いんだな。これもなかなか
エンジョイオリジナルミュージック : http://pocky.jp/enjoy/original_music/index.html

DTMに限らずラップやらビートボックスやらびっくりするくらい密度が濃い。

posted by g200kg : 10:54 AM : PermaLink

2012/03/04

Delphi/C++Builder?


えー? 今のDelphi / C++Builder ってクロスでMACのコードを吐けるのか!? 知らなかった。
昔はBorlandメインで使ってたんだがなあ。Inpriseになったあたりで縁が無くなっちゃったよ。

これで一気にWin/Mac両方のプラグイン作れたりしないかな。
http://www.embarcadero.com/jp/products/delphi


てゆうか、エンバカデロって何?

posted by g200kg : 12:21 AM : PermaLink

2012/03/03

Cubase 6.5


Cubase 6.5が発表されていますが、小数点のバージョンアップで有償なのは今回が初めてという事でKVRあたりでは歓迎するという意見とスルーするという意見が半々と言った所でしょうか。

http://www.steinberg.net/en/products/cubase/new_features/new_in_version_65.html

2つの新しいシンセとか、ロスレス圧縮のFlac対応とかRewire64bit対応とか色々あるわけですが、何か個人的にちょっと引っかかったのがSoundCloud対応です。Cubaseから直接音楽の共有サイトであるSoundCloudに書き出しができるという機能なんですが、多分これに興味を持つ人は当面少ないと思われます。

DAWを使って楽曲を作っている人はローカルで時間をかけて調整しながら書き出しをすると思いますので、最後のミックスダウンでボタン1つで気軽に公開してしまうなんてやらないんじゃないかなあ・・・。今までの使い方ならね・・・。

ところがこのSoundCloud対応は、PreSonusのStudioOneが既に対応していてAbleton Liveも対応機能を開発中、という事なんですよね。これはSoundCloud的に見れば快挙だよねえ。て事でなんとなく、水面下でSoundCloudが音楽制作のインフラ的な何かになるような事態の予兆だったりするのかなあ、とかふと思ったわけです。

SoundCloudのPrivateトラックを使ってコラボレーションするとか、そういう使い方はとりあえず想像できるけど、もっと他にもあるのかな?

あーでもAppleが自前で似たようなものを始めて方式が割れたら破綻するな・・・。

http://soundcloud.com/

posted by g200kg : 8:50 AM : PermaLink

2012/03/01

ThrillSeekerLA : Variety Of Sound


有名なフリープラグインデベロッパーの「Variety Of Sound : Bootsy」さんが新作「ThrillSeekerLA」を発表しています。
VoSと言えばテープサチュレーターの「Ferric TDS」とか使ってる人も多いんじゃないでしょうか。

今作はコンプレッサーで、「ステートフル・サチュレーション」を目指したものという事です。やはりサチュレーション系には相当こだわりがあるようですね。

この「ステートフル・サチュレーション」なる言葉は彼の造語っぽいですが、サチュレーションの挙動が静的な特性ではなく動的な変化から作り出される事を指しているようです。典型的な例では入力-出力特性が静的なグラフで表されるウェイブシェイパーは「ステートレス・サチュレーション」となってデジタル的でつまらん音になるので違う仕組みを作りたいという事ですね。

まだリリースされてませんが3月リリースとの事。


しかしいつもに増してGUIが良いなあ。

http://varietyofsound.wordpress.com/2012/02/27/thrillseekerla-the-short-story-behind/#more-2926

ちなみに彼は一貫して寄付も受け取らずフリープラグインを作っているんですが、寄付したいという話に対してそんな事よりプラグインのレビューを書いてくれよ、と返してます。
http://varietyofsound.wordpress.com/2012/02/25/instead-of-donating/

posted by g200kg : 3:00 AM : PermaLink

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