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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


Filter フィルター

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一般的なフィルターを日本語で言えば濾過器だが、電気回路などで使用するフィルターは日本語では「濾波器」である。 さらに狭い範囲で音楽・シンセサイザー関係ではもっぱら音作りのために使用する、特定の周波数をカット・ブーストする機器や機能の事を指す。

単にフィルターと言っても下の図のように、特性によってLPF / HPF / BPF / ノッチ など多くのタイプがある。

また、フィルターの切れの良さを表すのにdB/Octという単位が良く使われる。Octはオクターブであり、1オクターブ(つまり周波数が2倍または1/2 )毎に何dB減衰するかを表す。DAWシンセサイザーで標準的に搭載されているフィルターは12dB/Oct程度である事が多く、より緩やか、あるいは急峻なフィルターとしては6、12、18、24dB/Oct程度の範囲のものが準備されている事が多い。

一般的な構成のシンセサイザーでは、倍音を豊富に含んだ波形のオシレータを音源として、ローパスフィルター(LPF)のカットオフ周波数を調整して適度に倍音を削る事で音色が作成される。この方式は減算合成と呼ばれるが、フィルターはシンセサイザーの音色を作り出す極めて重要なセクションであり、共振(レゾナンス)パラメータを上げていった場合の挙動や過大な信号が発生した場合のサチュレーション特性なども含めて、そのシンセサイザーの音色を決定づけるものである。



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