RSS Twitter Facebook


« 2021年04月 | 2021年05月のアーカイブ |

2021/05/28

光造形3Dプリンタでノブを作る


先日、光造形の3Dプリンタを導入したのですが、同梱されているテストデータすら出力せずにひたすらノブを出力しています。FDMでは無理でしたが光造形なら充分実用的なノブが作れます。

光造形の特性として出力時間は高さ方向のサイズにのみ依存し10個やそこらは一気に作れるので、洗浄やら二次硬化やらの後処理は面倒ではありますが、出力にかかる時間もまあ実用的な範囲内かと思います。

方向を示すマーキングは窪みを作っておいてラッカー塗料を面相筆で流し込む方法で付けていますが、これは細かいので多少気を使いますね。

ガジェットやシンセ等、作っていてツマミ類に困っている人にはオススメです。
・市販品に気に入ったものがない
・数が多いと意外と高くなる
・今後同じものが入手できるか不安
というあたりが一気に解決できます。

特にDIY系だと安い市販ノブを探しても選択肢が少なくて他の人とカブり勝ちで「あ、○○で売ってる安いノブを使ってるな」とか即バレしますのでそういうのも避けられます。

なおシャフトとの篏合はナールドのシャフト(ギザギザの奴)に嵌め込むタイプで作っていて、おそらくプリンタやレジンの種類によって多少の調整は必要と思われます。今のところシャフト径のジャストサイズ + 0.数mm 程度のあたりで丁度良い硬さになる所を探っています。多分 D シャフト(平軸) でもシャフト部を調整すれば嵌め込みで行けるかと思います。イモネジで締めるタイプが作れるかどうかはちょっとやってみないと分からないですね。

使用しているのは
プリンタ -- Nova3D BENE4 Mono
レジン -- Nova3D 水洗いレジン(黒)
モデリング -- Blender
スライサー -- NovaMaker
という環境です。




取り合えず4タイプほど使えそうなノブを作ってみたので、stlファイルが必要な方はこちらからどうぞ。
20210528_knobs.zip


posted by g200kg : 6:14 AM : PermaLink

2021/05/05

3Dプリンタで穴が小さくなる問題


3Dプリンタで使うスライサーのアップデートをずっとさぼっていて気がつかなかったのだけど、FDM 方式の宿命のように言われていた穴の径が設計よりも小さく出力される問題も既に過去のものになったようです。

これはモデルの外形を幅のあるストロークで引いているために原理的に発生するもので、穴の形状を描いた時にフィラメントは円の内側にもはみ出すため、一般的な 0.4mm のノズルなら穴の直径も 0.4mm ほど小さくなるというものです。

スライサーに Cura を使っている人は既に知っているのかも知れませんが、家で使っているのが QIDI のプリンタで、オフィシャルのスライサー(Cura のカスタマイズ版) を昨日アップデートした所、設定項目が増えていたようです。エキスパートモードの「アタッチ」タブに「Hole Horizontal Expansion」という項目があり、これで穴を開けた時の径を補正できます。

面倒くさくなったのかここだけ英語のままなので逆に目立って存在に気が付きました。

今までは穴をモデリング時に大きめにして置くしかなく、作ったデータを精度の良いプリンタに持って行きたい時にとても面倒な事になっていたのですが、これで随分快適になります。Φ3.2 で穴を作っても Φ2.8 になってしまって M3ネジが通らないとか悲しい状態だったので。

今のところ QIDI のプリンタで使っている設定は上の図の通りです。

注意すべきはその上の「水平展開(Horizontal Expansion)」で、これはモデルの水平方向の外形を伸ばしたり縮めたりを微調整するパラメータです。家のプリンタだとモデル全体の外形が微妙にサイズ足らずで出力されるのでこの設定を +0.1mm で使っていたのですが、穴径はこちらの影響も受けます。

なので上の図のように水平展開が 0.1mm で Hole Horizontal Expansion が 0.3mm だとすると、穴の直径は水平展開によって 0.2mm 小さくなり、Hole Horizontal Expansion によって 0.6mm 広がるので、結果穴の直径は 0.4mm 大きくなるという事になります。

直径 3mm で開けた穴に M3ネジが通るし、直径 6mm で開けた穴には Φ6 のシャフトが通る!!

なお、これはあくまで穴になっているかどうかを判断して補正が掛かっているので、下の図のように板の耳に切り欠きを入れてネジ止めしようというような形状の場合は補正が掛かりません。今まで通りモデリング時に余裕を持たせるしかないですね。


posted by g200kg : 9:35 AM : PermaLink

« 2021年04月 | 2021年05月のアーカイブ |


g200kg