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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


Exciter エキサイター

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エフェクターの一種。 1970年代アフェックス(Aphex)社から発売された「オーラル・エキサイター」がその元祖である。 奥に引っ込んだ音が前に出る、目立つようになるという効果があり、ボーカルやギターなどに使用される事が多い。 発売当時、下手な歌がうまく聞こえる魔法のエフェクター的な扱いをされていた。

「元の音を維持したまま倍音を加えて音をきらびやかにする」というのが一般的な説明である。 原理的には高域成分だけにディストーションを加える方法をベースとしてその他の倍音生成を使ったバリエーションもある。

また、ディストーションなどの倍音付加を用いないで、位相処理のみ行うエキサイターもある。 これは「フェイズエキサイター」と呼ばれ、エキサイターの大きな分類として「オーラルエキサイター」と「フェイズエキサイター」に分けられる事もある。 フェイズエキサイターは簡単に言えば高域成分にだけ効く、うねりを発生しないフェイザーのようなものである。

似たような言葉に「エンハンサー」がある。「エキサイター」と「エンハンサー」はほぼ同じ意味で使われる場合もあるが、「エンハンサー」の方が広義に音を目立たせる効果全般を指し、「エキサイター」はアフェックス社の商品名がエフェクト名として一般化した言葉である。

なおオーラルエキサイターのスペルは「Aural Exciter」であるが、アフェックス社のギターやベース向けのペダル型のエフェクター製品では「Xciter」という表記が使用されている。



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