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2012/05/31

Boomsk : JavaScriptでVSTを生成する


面白いものを作る人がいるなあ。
以前オンラインでVSTプラグインを生成するFaustという言語について書きましたけど、こちらはJavaScriptを使ってVSTを生成するという試みです。
http://boomsk.com

ページの構成はシンプルです。「Parameters」の所でパラメーターを追加したり編集したりして、「Code」の所のJavaScriptのコードでprocessAudio()という関数の中身を書くだけ!! これで「Generate」ボタンを押すとVSTプラグインが生成できてしまいます。なんてこった。

ただし処理はかなり重いみたいで、ゴリゴリと複雑な事をさせるには辛いようです。中身がどうなっているのか良くわかってないですが、ネイティブにコンパイルしている訳ではなくて、JavaScriptエンジンとスクリプトをまとめて固めてるんじゃないかなあ。SpiderMonkeyとかを使ってるんですかね?

残念ながら今の所Mac版限定ですがWin版も「coming soon」になっています。パフォーマンス的に実用的なものを作るにはまだちょっと厳しいかも知れませんが実験用なんかにはいいかも知れませんね。

posted by g200kg : 9:13 PM : PermaLink

2012/05/30

HTML5+MIDI API


JavaScriptからMIDIデバイスを扱うための仕様のW3C Editor's Draftが出たようです。
https://dvcs.w3.org/hg/audio/raw-file/tip/midi/specification.html

眺めた所、MIDIメッセージの入出力機能と、タイミング関係の管理機能があるだけぽくて割合シンプルそうだ。

これが使えるとWebシンセみたいなのがMIDIキーボードで弾けるようになりますね。
本格的作曲環境がブラウザ内で出来てしまう日も近い、かな。ブラウザがいつ対応するかだけどね。

あーそれとJavaScriptだと(鍵盤じゃない)キーボード入力関係がブラウザ間の互換性的にとっても鬼門な状態になっているのをなんとかして欲しいなあ。いちいちブラウザ判定して処理分岐とか勘弁して。

posted by g200kg : 7:56 PM : PermaLink

2012/05/28

Sonik Synth 3?


「Sonik Synth 3」というものがあるらしい。
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=282739&postdays=0&postorder=asc&start=195

相変わらず動きのないSampleTank(3)界隈ですが、「もう俺は待つのを諦めたよ・・・」みたいな意見に対してのSonicRealityの人の発言。

・そうはいってもSampleTank2をちゃんと代替できる製品はまだないと思うよ
・Sonik Synth2も代わりになるものはないよ、Sonik Synth3以外はね
ついでに
・SampleTank3はSampleTank2のライブラリをただ読めるだけじゃなくて「エンハンス」できるからね。

だそうです。SonicReality側はIK側よりは順調に進んでそうだからSampleTank3が出たらすぐに出てきそうではあるな。今存在するのなら買うにやぶさかではないのだが、時期については相変わらずで、「今年の話だと思うよ」以外の情報がないんだよね・・・。

posted by g200kg : 11:50 AM : PermaLink

2012/05/26

Microsoft VS11 Express


Microsoft Visual Studio 11 Expressエディションではメトロスタイルのアプリしか作れなくなるらしい。デスクトップアプリを作る場合は有償版を使ってくださいという事だが、これに反対する意見が噴出中のようです。
http://arstechnica.com/information-technology/2012/05/no-cost-desktop-software-development-is-dead-on-windows-8/

なんかこっちのvotesもえらいことになっている模様
http://visualstudio.uservoice.com/forums/121579-visual-studio/suggestions/2645679-visual-studio-11-express-on-windows-7-and-the-abil

メトロの方に流れを持って行きたいのはわかるけど、どうなんですかね。一応メトロは評判良い事になってるとは聞いたけど。
何かこうプログラミングスタイル的な部分まで強制されそうな雰囲気がどうもなあという気がする。

posted by g200kg : 1:48 PM : PermaLink

2012/05/25

Steinberg SLM 128


スタインバーグからラウドネスメーターがフリーで公開されました。
http://www.steinberg.net/en/support/unsupported_products/slm_128.html

各社結構な値段で出しているのでフリーというのはちょっと意外。
ラウドネスメーターは測定器だからどこの製品を使っても同じ結果が出ないといけないわけで、規格で算出の方法まで決まっていますから、中身は似たようなものになるんですけどね。タイミング的に出遅れたっぽいのでもうここにはビジネスチャンスはないという判断なんですかね。

ただしこれ、Cubase6.5以上でないと動作しないようです。みんなちゃんとアップデートしてくれ、という意図だったり・・・。
------------------
※ 前にも書いたのだけど、ラウドネスメーターって何に使うの? っていう疑問を持ってる人がやっぱり多いみたい
※ ですが、放送用コンテンツのレベル管理のための測定器ですので、音楽制作ではあまり出番はなさそうです。
※ チャンネルを切り替えた時とか番組毎の音量差がひどすぎるのでちゃんと基準を作って管理しようぜっていう
※ 話です。VUみたいなものなんですが、人間の聴覚の周波数特性に合わせて補正をかけてより精密に人が感
※ じる音の大きさを表します。


posted by g200kg : 8:41 PM : PermaLink

2012/05/24

The Art of VA Filter Design


KVRのフォーラムでフィルターデザインについての文書が発表されていました。

The Art of VA Filter Design
PDF化されています。これを書いたVadim Zavalishin氏はNative Instrumentsの人だと思います。

  • フーリエ変換
  • 1ポールフィルター
  • 離散値への対応
  • ラダーフィルター
  • 2ポールフィルター
  • オールパスフィルター

と順を追って解説されているんですが、基本的にVirtual Analog な楽器への応用という視点なのは貴重です。正直英文でこれだけ濃い内容だと読むのもしんどいのですが、ブロック図と式だけでも眺めていれば何かヒントが掴めるかも知れません。
RBJ cook book(適当な翻訳)からもう一歩踏み込むには、良いテキストじゃないかなあ。

posted by g200kg : 7:36 PM : PermaLink

2012/05/23

偏ったDTM用語辞典


なんだかんだで暇を見ては追加してきた「偏ったDTM用語辞典」もいつの間にか900語近くになってるんだよね、DTMという範疇から外れてる言葉もあるけど。 しかしまあ、結構なボリュームにはなってるのだけど、いつまでたっても全てを網羅したという感じにはならんもんだな。というか、たらたら書いてる内にどんどん新しい用語が生まれてきて、追いついてない気さえするな。

今日はgoogleトップの影響でmoogのページへのアクセスが多かったみたいだけど、普段は大体傾向が決まってるんですよね。

RMS
TRSフォン
サイドチェイン

気になる言葉としてはこの3つが突出しているようです。いかにも、って感じはしますね。RMSとか何か説明しづらいし。

posted by g200kg : 8:52 PM : PermaLink

Googleのトップページがミニモーグ


GoogleのトップページがWebシンセのミニモーグになっている。

http://www.google.co.jp

ロバート・モーグ生誕78年だそうだ。一応音作って弾けるのだな。
白鍵だけならキーボードの数字キーでも反応するようだ。MTRに接続されていて4トラックまで音を重ねられる。MTRにある鎖のアイコンを押すと、作った曲がURL化されるので誰かに送ったりとかもできる。

さすがにChromeだけじゃなくてFirefoxでもIEでもちゃんと動くようにしてあるけど、Chromeのみ反応が良い。
WebAudioAPI使ってるんだろうな。Operaでも音は出るけどなんかツマミの位置がおかしくなるぞ。Safariはなんか見捨てられている模様。

posted by g200kg : 6:15 AM : PermaLink

2012/05/17

Mac OS X Mountain Lion とオーディオプラグイン


今年の夏の終わり頃リリースされる予定のMac OS X 10.8 Mountain Lion に搭載されるというセキュリティ機構、GateKeeperですが、オーディオプラグインも同様に影響を受けるそうです。

http://prod.lists.apple.com/archives/coreaudio-api/2012/May/msg00029.html

つまり、デジタル署名しておかないと、ユーザーが明示的にGateKeeperをオフしない限りインストールできなくなるという事で、更に聞いた所ではGateKeeperをオフにしても、署名の無いソフトをインストールする際には警告が出るんだそうな。
でまあ、問題はこれを回避するために署名をしようとするとMac Developer Programに入らなきゃいけなくて、これが年間¥8400かかるという事なんですよね。

うーん、これは・・・。
本格的にやるなら大した額じゃないとも言えますけど、ちょっと試してみるには敷居が高くなりそうです。

posted by g200kg : 10:34 AM : PermaLink

2012/05/16

Presonus ループフォーマット


Presonus関係の話でもう一つ。

Studio One 2で使われるループのフォーマットが公開されています。
http://www.presonussoftware.com/en_US/index.php?id=developer

2種類あって Audioloopというのがオーディオデータにテンポ情報やスライス情報を追加したもの。Musicloopというのは更にmidiやインスツルメント/エフェクトのプリセットなんかを追加したものになっています。
ファイルの拡張子はそれぞれ .audioloop と .musicloop です(長い!!)

内容はwav またはflacのオーディオデータとxmlで書かれた追加情報を zipでまとめたような構造になっています。Presonusとしてはこのフォーマットを広めたいという事で、割合一般的な手段の組み合わせで構成されているのもそういう意図からのようです。

ループのフォーマットはMacのapple loopsを除けば、今の所多いのはAcidized wavかと思いますが、アプローチとしてはAcidized wavがwavとの互換性を維持したまま追加情報を入れているのに対して、Presonusのループは過去のしがらみを捨ててますので、非対応アプリでオーディオデータとして使用する事はできません。まあ、そろそろ世代交代しても良いのかも知れませんけどねー。

posted by g200kg : 7:41 AM : PermaLink

2012/05/15

ARA Audio Random Access


Presonus Studio One2 の特長になっているCelemony社メロダインとのインテグレーションなんですけど、これを実現している技術はARA (Audio Random Access) という名前なんですね。

http://www.celemony.com/cms/index.php?id=ara

グラフでピッチ編集するような奴は今のプラグイン規格では作りにくくて、データ取り込み⇒編集みたいな構成にするか、DAWの一部として統合するか、という形になってしまうのですが、このARAは名前から想像するに、プラグイン側からオーディオデータの任意の場所に自由にアクセスするようなものなのだろうな。

CubaseのVariAudio なり SonarのV-Vocal なりでも多分内部的には似たような事をやっているはずなのだけど、Presonus Studio One2 の場合はPresonus+Celemony の2社の組み合わせなんで、余計に境界線の仕様をはっきりさせる必要があったのではないかな。その結果がARAというインターフェイスになったと。

これはピッチ編集以外にも使い道がありそうな気がするな。残念ながらオープンな規格ではないけど、ライセンスする気はありそうな書き方になってますねー。ふむ。

posted by g200kg : 7:00 AM : PermaLink

2012/05/14

.knobファイルの情報


誰かJKnobManの.knobサムネイル表示用Mac Finderエクステンションとか作ってくれないかなあ・・・。 MacのFinder拡張はCOMオブジェクトらしいのだが、いまいち情報が少なくてよくわからん。とゆうかMacはそもそもそんなに詳しくないのだよ。必要な処理は単純なのだがなあ。

取り敢えず必要と思われる情報は書いておきます。.knobファイルはバージョンによってフォーマットが違うものがあります。

旧バージョン: "PNG"タイプ

  ファイル先頭が0x89, 0x50,で始まるものはこのタイプです。これは拡張子が.knobになっているだけで中身はサムネイルのpngファイルそのもので、textチャンクの中にノブの情報を入れています。IEなどのブラウザではファイルの中身を見て画像ファイル扱いされてしまう事があるためフォーマットを変更しました。

現行バージョン:"KM"タイプ

 ファイル先頭は0x4b, 0x4d ("KM")で始まります。
Signature2bytes0x4b, 0x4d //"KM"
Offset4bytesノブデータ(KnobData)へのオフセット
PNG Image (lacking first 6bytes)不定長サムネイルイメージPNGデータ(先頭の6バイトが欠落)
KnobData不定長ノブデータ本体

PNGフォーマットの先頭部分は8バイトまで固定データですので、.knobファイルの先頭6バイトを有無を言わせず"0x89,0x50,0x4e,0x47,0x0d,0x0a"で上書きすればPNGデータになります。

posted by g200kg : 12:40 AM : PermaLink

2012/05/13

ビルド一発にしたいんだが


Javaで書いたプログラムをビルド一発で 実行可能Jar / Win向けexeラッピング / Mac向けAppバンドルdmg の3種類にパッケージする事はできないものだろうか・・・。Mac向けのdmg作成の所だけがネックなんだよなあ。こいつのおかげでマシンをまたいでごそごそやらないといけない羽目になる。Mac向けもzipでいいやと割り切ればそれでも済むのだが。

Winのコマンドラインから使えるHFS+のフォーマッタてないのかなあ。見つけられないだけ?

posted by g200kg : 2:04 PM : PermaLink

2012/05/12

JKnobMan 日本語ヘルプ


JKnobManの日本語版オンラインヘルプを整備しました。

http://www.g200kg.com/jp/docs/jknobman/index.html

しかし、ドキュメント類で英語版と日本語版、パッケージングで Mac版と Win版とJar版とバリエーションがありすぎてさすがにつらくなって来たぞ。コード書いてるのは楽しいけど、ドキュメントの整備したりパッケージングに苦労したりするのはやっぱりあまり楽しくないので、あまり楽しくない部分の比率があがってしまうのが問題なんだよなあ・・・。

posted by g200kg : 10:14 AM : PermaLink

JKnobMan 1.2.2リリース


JKnobMan 1.2.2 をリリースしました。

http://www.g200kg.com/jp/software/knobman.html

BugFix: ズームが20%程度以下の時、アンチエイリアスが正常にかからない
BugFix: エクスポート結果のレンダリングが不完全に終わるケースがある
BugFix: ダイナミックテキスト使用時にクラッシュする場合がある
BugFix: exe版でファイル関連付けから正常に起動できない
ヘルプメニューを追加しました
その他細かなバグフィックスなど

posted by g200kg : 9:58 AM : PermaLink

2012/05/08

exewrapの問題を回避・・・


どうも挙動に良くわからない所があってjar ⇒ exe 変換のexewrap周りをまだ色々つついています。でなんとなくわかってきたのですが、

■ 64bit java と32 bit java の問題
 exewrapはPack200という圧縮を使える時は使うのですが、これが64bit java 環境では動かない。ややこしいのが 64bit java 環境でexewrapを使ってexeを作ると Pack200不使用になるため、

64bit java 環境でexewrapを使う⇒ Pack200不使用⇒ 32 bit java / 64 bit java で動作
32bit java 環境でexewrapを使う⇒ Pack200使用⇒ 32bit javaで動作 / 64bit java で動かない

という関係になっていること。32bit java 環境でこれを回避するには "-t 1.4" オプションでPack200不使用を強制するという方法もある。

■ Pack200使用時、正常にリソースが作られない場合がある。実行しようとすると「クラスローダーが見つかりません」というようなエラーがでてexeのリソースを確認するとPACK_LOADERが入っていない模様。これがいつ起こるのかがいまいちわからない(ビルド番号をインクリメントしていくために前回の出力を読み込んでいるようで、そのあたりが関係しているような気もする)。 しかし、そもそも前述の 64bit javaの問題があるので Pack200不使用で作った方が今のところ安定っぽい。

■ スプラッシュ画面を付ける機能が Pack200不使用の場合、スプラッシュ用のリソースが作られず効かない。取りあえずこれはあきらめれば良いとも言えるが。 (リソースを手作業で追加してやれば動く模様、しかし面倒)

という事で取りあえず 64bit java環境で使うか、-t 1.4 オプションを付ける。スプラッシュはあきらめるか出来たexeをVisualStudioとかで直接編集して"SPLASH_IMAGE"という名前でスプラッシュ画像を追加というのが対策かな。

うーん、フィードバックしとこうかな。気づいてくれるだろうか・・・

posted by g200kg : 12:14 AM : PermaLink

2012/05/04

KnobMan 1.51 / JKnobMan 1.2.1 リリース


KnobMan 1.51 および JKnobMan 1.2.1 をリリースしました。
http://www.g200kg.com/jp/software/knobman.html

KnobMan 1.51はwindowsネイティブ版の1.50のバグfix版で、おそらくこれがwindowsネイティブ版KnobManの最終リリースになると思います。今後の開発はJKnobManの方で進めますので移行を推奨します。

現時点での両者の違いは
・EffectのEdgeHilightのかかり方が多少違います。
・オーバーサンプリングモードからの縮小品質がJKnobManの方が良いです。
・アニメgifの品質がJKnobManの方が良いです。
・JKnobManではアニメカーブの拡張を行っています。
・JKnobManではKnobManにあった外部プログラムからの制御APIがありません。
こんな所かと思います。

JKnobMan 1.2.0⇒1.2.1の変更は
・Imageプリミティブの'auto-fit'オフ時の挙動がKnobManと違いがあったのであわせました。
・Imageプリミティブ/オーバーサンプリングモードの縮小品質の改善
・exe版での日本語フォルダの問題はなくなりました。
・mac版のパッケージをdmgファイルにしました。
・その他細かなバグfix

※jarのexeラップについてはlaunch4jからexewrapに切り替えました。exewrapで日本語の引数がどうこうというのは受け取った後のバグでした。exewrapにあらぬ疑いをかけてしまいました。すみません。
今のところ日本語環境で安定してjar=>exeラッピングができるのはexewrapのようです。

posted by g200kg : 8:45 PM : PermaLink

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