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WebModularの使い方

2012/06/19

01.各モジュールの説明

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WebModular

モジュラーシンセサイザーはシンセサイザーの各機能ブロック(モジュール)がばらばらに準備されていて、それをパッチケーブルで繋いで行く事で音色を作ってゆきます。ここではWebModularに準備されているモジュールについて説明します。

VCO

VCOは音の元になる波形を作るモジュールです。右上の「Out」端子が出力で、この端子からは常に信号が出ています。

下部に「Mod」と書かれた音程を決めるための入力端子とスライダーが3つありますが、通常の使い方なら1つはキーボードの「CV」と接続して弾いた鍵盤に対応する音程を出す事になります。この時、対応するスライダーは最大にした状態で弾いた鍵盤の音の高さに合うようになります。

中央部分のスイッチとツマミはそれぞれ、オクターブ(-2~+2)の切り替え、波形の切り替え(3種類)、および、音程(Pitch)の調整です。Pitchのツマミは2重になっていて外側のリング部分は半音毎に-1~+1オクターブまで、内側のツマミで-1~+1半音の範囲で可変可能です。

左上にある「Pwm」の端子と2つのスライダーは波形の「デューティ比」を変えて音色を変化させます。デューティ比とは波形のマイナス側とプラス側の時間の長さの比の事でこれが変わると音色としては太い音から倍音の目立つ細い音まで変化します。 「Man」はマニュアル制御でスライダーを調整するとそのままデューティ比が変わって音色が変化します。また「Pwm」端子に「LFO」などから信号を入れて「Pwm」スライダーを調整する事で他の信号でデューティ比を変化させてうねるような音を作る事ができます。一般的なシンセサイザーではPwmの制御は波形の選択が「矩形波」の場合のみ有効となる事が多いのですが、WebModularではどの波形を選択していてもPwm制御が有効になっています。



VCF

VCFはフィルターのモジュールで、一般的な使い方としてはVCOの次に接続して音色を決めるために使用します。VCOが出す波形は倍音を多量に含んでいますので、これをフィルターで削って望む音色にするという方法でこれを減算方式(サブトラクティブシンセシス)と呼びます。

上側にあるSig 1~3と書かれた3つの端子とスライダーが信号の入力部で、中央やや下にあるOutという端子が出力です。「Freq」ツマミはフィルターの周波数を決めます。「Reso」ツマミは「レゾナンス(共振)」の事で特定の周波数を強調して音にクセを付けるために使用します。

下側の「Mod」と書かれた3つの端子とスライダーはフィルターの周波数を変化させるためものです。使い方は様々ですが、フィルターの周波数が固定ですと、鍵盤で弾く音の高さによって削られる倍音の構成が変わってしまいますので、VCOと同様にキーボードの「CV」と接続する事でどの高さの音でも倍音構成が同じ(= 同じ音色)にする事が多いです。



VCA

VCAは音量を決めるためのモジュールです。ENV (エンベロープジェネレータ、EGやADSRとも呼ばれます)と組み合わせて音量の変化を作り出します。VCAに固有のツマミというのはほとんどありませんので、通常のシンセサイザーだと「VCA」として表に出ていない事も多いです。

上側のSig 1~3の端子とスライダーが入力部で中央のOutが出力端子です。下側のMod 1~3 に音量を決める信号を入力します。通常の使い方ではここにENVからの信号を接続する事になります。Mod 1~3の信号はミックス(加算)される事に注意してください。例えばLFOでトレモロをかけたい場合など、ENV と LFO をMod に入れると鍵盤を押していなくてもLFOの周期で音が漏れ出す事になります。このような場合は後述のGainを併用したタンデム接続などを利用します。

GainのツマミはModに信号が入っていない時の音の大きさを決めるためのツマミ(Initial Gain)です。そのため、通常の流れの接続(VCO=>VCF=>VCA)ではGainツマミを右に回すと、鍵盤を押していなくても音が出る状態になります。例えば音にLFOでトレモロ効果を付けたい場合は、(VCO=>VCF=>VCA1=>VCA2)としてVCA1側にENV、VCA2側にLFOを入れてVCA2のGainを上げる、などの接続を考えてください。



ENV

音量の変化曲線(エンベロープ)を作り出すモジュールです。EGやADSRとも呼ばれます。鍵盤を押した時の音の出始めから鍵盤を離して音が消えてゆくまでの音量の変化を「Attack」「Decay」「Sustain」「Release」の4つのスライダーで作ります。

それぞれのパラメータは下の図のような関係になっていて、A=鍵盤を押してから最初のピークに到達するまでの時間、D=ピークの後、定常状態に落ち着くまでの時間、S=定常状態のレベル、R=鍵盤を離してから音が消えるまでの時間、です。

例えばオルガンのような鍵盤を押している間は、一定音量で鳴り続ける音ならば、Sだけを最大にしてA、D、Rをほぼ0にします。また、ピアノのような鍵盤を押し続けても音が消えてゆくような音にするなら、A,S,Rを0にしてDを大きめの値にします。

Trig端子は最初は接続されていませんので、ここにキーボードの「Gate」信号を入れるのが一般的な使い方です。また、出力端子は通常の出力の他に上下が逆になったものが準備されています。これは例えばENVの出力からVCOやVCFに接続して音程や音色に変化を付ける場合などに使用します。



LFO

LFOはゆっくりとした周期的な変化をする信号を作り出すモジュールです。スイッチとツマミで波形と周波数を設定できます。波形の種類は3種類、周波数の範囲は0.1Hz~100Hzとなっています。

LFOからVCOのModに接続するとビブラート、VCAのModに接続するとトレモロ(単純に1つのVCAにENVと並列に接続するといわゆるトレモロにはなりません。VCAの項を参照してください)、VCFのModに接続すると周期的な音色変化となります。

LFOの出力は1/1と1/10の2つが準備されています。この2つは単純に出力の大きさが違うだけです。VCOのMod端子に接続して緩やかなビブラートをかける時などは1/10側を使用する方が作りやすくなります。



OUTPUTMIX

最終出力のミキサーです。WebModularでは、最終的にここに接続された信号が音として出力されます。



RING / NOISE / SH

ここには、その他の特殊な機能のモジュールがあります。

RING

「リングモジュレータ」と呼ばれるモジュールです。リングモジュレータには2つの入力端子と1つの出力端子があり、2つの入力を掛けたものが出力されます。代表的な使い方としてはVCO1とVCO2を掛け合わせるという方法があります。周波数のずれた2つの信号を掛け合わせる事によって複雑な倍音構成の音になり、金属的な響きのある鐘のような音を作り出す事ができます。

それだけに限らず、LFOやENVの信号と何かを掛け合わせるなど、様々な使い方が可能です。

NOISE

「ノイズジェネレータ」と呼ばれるモジュールです。出力は1つだけで、ここには常に「サー」というノイズ(ホワイトノイズ)が出力されています。VCOの出力と一緒にVCFに混ぜ込んだり、ENVで別のエンベロープを付けてからミックスするなどの応用ができます。また、次に説明する「S&H」の入力にしてランダムノートを作り出す素にするという使い方も良く行われます。

S&H

「サンプル・アンド・ホールド」と呼ばれるモジュールです。このモジュールはIn端子に入った信号をTrig端子に信号が入るタイミングでサンプルして保持します。代表的な使い方としては下の図のようにInにNOISEの出力を入れ、TrigにLFOを入れます。こうする事でLFOの周期で変わるランダムな信号が作り出されますので、これをVCOのMod端子に入れると勝手にピコピコと鳴るようなランダムな音程の音が作り出せます。



KEYBOARD

キーボードです。キーボードには2つの出力端子があります。CVは弾いた鍵盤の音の高さに応じた信号です。これをVCOのMod端子に入れると弾いた鍵盤に対応した音程が出るようになります。もう1つはGate端子でこちらは今鍵盤を押しているかどうかを表す信号です。通常はこの信号をENVのTrig端子に接続します。

また「Glide」というツマミはいわゆるポルタメントをかけるためのツマミです。このツマミを右に回してゆくと音程の変化がなだらかに、つまりCVの変化が階段状にいきなり変わらず、ゆっくりと変わるようになります。


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