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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


Plate Reverb プレートリバーブ

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リバーブ装置の一種で、鉄板を振動させて残響を作り出す装置の事。

それまで自然で滑らかな残響を得るには専用の部屋(エコールーム、エコーチャンバー)で実際に音を録るしかなかったものが、このプレートリバーブの発明により電気的に作り出せるようになり、レコーディングスタジオへの普及が進んだ。

残響を得るためにはある程度の大きさの鉄板が必要であるため、どうしても大掛かりな装置となる。1957年に開発された独EMT(Elektro Mess Technik)社の「EMT-140」が有名なモデルであり、畳ほどの大きさで厚さ0.5mm程度の鉄板を使用していた。振動に弱いため離れた安定した場所に設置し、リモートコントロールする事も可能なシステムである。

バネを用いるスプリングリバーブに比べて癖の少ない滑らかな残響が得られる。スプリングリバーブがギターアンプ用のリバーブとしての地位を確立しているのに対し、プレートリバーブはボーカル用のリバーブとして使用される事が多く、非常に古い装置ではあるが現在でも多くのシステムが稼動している。

近年のデジタル式のリバーブ装置でもプレートリバーブをシミュレートした設定がプリセットされている事が多い。



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