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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


MPU401 エムピーユーヨンマルイチ

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1983年、MIDI の黎明期にローランドから発売された最初の PC 用 MIDI インターフェイスである。本体とフラットケーブルで接続されたインターフェイスカードによって IBM-PC、NEC の PC-9801 をはじめ、各社8bitパソコンなどとも接続する事ができ、CPU の負荷を軽くするために内部でシーケンサーのタイミングを取る補助を行う「インテリジェントモード」を持っていた。

このインテリジェントモードが MPU-401 の特徴であり、非力な CPU でもシーケンサーを実現できるようになっていたが、PC の性能が向上するにつれ、単なるシリアル信号インターフェイス( UART モード)として用いられる事が多くなっていった。MPU-401 は PC 用 MIDI インターフェイスのデファクトスタンダードの地位を確立するが、その後 PC の標準のシリアル端子から MIDI に変換する形になっていった。

また、PC のサウンドカードの標準として普及した「サウンドブラスター16」では MIDI I/F 用に「 MPU-401 」の UART モードをエミュレーションしており、MIDI ポート兼用となっているゲームコントローラー用ポートに MIDI 機器を繋いだり、音源のアドオンボードにより「 MPU-401 」ドライバー経由で音を出す事ができた。

Windows でもサウンドブラスターをサポートするために Windows XP までは MPU-401 用のドライバーが準備されていたが、Windows Vistaでサポート外となった。このため Vista への移行期に古いサウンドカードを使用している PC で「 MPU-401 のドライバーが見つからない」というエラーが出るという報告が散見された。



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