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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


ジュンセイリツ 純正律

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音階の調律の方法の1つであり、各音程の周波数の比率が2:3や4:5などの単純な整数比になるような調律方法の事。純正律は和音の響きに濁りがない事が特長であるが、使用される事が想定されていない和音の響きは極端に汚くなるため、転調などが困難となる。

アカペラやフレットのない弦楽器などでは和音に応じて常に純正の関係を維持して演奏する事も不可能ではないがそのためには同じ音程でもその時の和音によって、周波数を微調整する事になる。ピアノに代表される鍵盤楽器などではこのような微調整も不可能であるため、純正律では決まった和音しか使用できない。

純正律に対して、各音程の周波数比を一定に等分する調律する方法が「平均律」である。平均律ではどの音を基準点にしてもおなじ周波数比率の和音が作れるため、転調が容易であるが、純正律の和音に比べれば響きに濁りがある。

現代の音楽のほとんどは平均律で作られており、純正律はごく一部の純正律の和音の響きにこだわりのある音楽でのみ使用されているのが現状である。

A=440Hzとした時の平均律、純正律での各音程の周波数は下の表のようになる。

平均律純正律
比率周波数(Hz)比率周波数(Hz)
C 11.000261.625611.000264
D 2^(2/12)1.122293.66489/81.125297
E 2^(4/12)1.2599329.62765/41.25330
F 2^(5/12)1.3348349.22824/31.333..352
G 2^(7/12)1.498391.99543/21.5396
A 2^(9/12)1.6818440.00005/31.666..440
B 2^(11/12)1.8877493.883315/81.875495
C 2^(12/12)2.000523.251122.00528
【参照】
ピアノ
平均律
440Hz
Hz
アカペラ


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