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2014/06/29 (2014年06月 のアーカイブ)

リサジューなのかリサージュなのか?

ニンテンドー3DS用シンセDSN-12が発表されて、その売りとなっているのが3D表示の 「リサジュー(Lissajous)モード」 なんですが、これ、「え? 『リサジュー』 じゃなくて 『リサージュ』 じゃないの?」 って思った人、結構いるんじゃないでしょうかね。

まあ私も数年前までは迷わず 「リサージュ」 派だったんですけど今はなんか適当に使い分けてたりします。
結論から言えば今はまだどちらでも良いんじゃないかと思うのですが、なんとなく世の中の趨勢はできあがりつつあるようです:
  • 私の記憶では古くは文献等でも 「リサージュ」 が使われる事が多かったと思います。多分この辺の知識を得た時期が古い人ほど 「リサージュ」 派が多いようです。
  • 本来の発音(人名)的には「リサジュー」の方が近いと思います(Lissajousの発音)。そしてこれが「リサジュー」派の根拠のかなりの部分を占めているようです。
  • 今現在、新しい文献等では 「リサージュ」 も無くはないですが、 「リサジュー」 の方が優勢になってきています。
  • ただ話し言葉としては 「リサージュ」 と言う人の方がまだ多いかな? と思います。まあ古くからやってるベテランのエンジニアの口伝では 「リサージュ」 のケースが多そうですし。
という事で、なんと言うか今は「リサージュ」から「リサジュー」に移行する過渡期なのかも知れません。自分が使っているのと違うとか、頭ごなしに否定したりしないであげてください。

似たようなケースだと「スレシホールド/スレッシホールド」 => 「スレッショルド」なんてのもありますね。これは既にかなり移行が進んでいて今「スレッシホールド」なんて言っても通じないケースが結構あります。

他にはシンセサイザーの「ムーグ」 => 「モーグ」とか。これも発音問題ではあるのですが、モーグ博士本人が「俺は『ムーグ』じゃなくて『モーグ』だ」と明言されたので、現在公式に『ムーグ』は誤りとされています。気を付けましょう。ただその理由が「ムーグ」だと牛の鳴き声みたいだ(ただし英語)、という事で日本語だと「モーグ」の方が牛みたいなのが若干皮肉な面もあるんですけど。


DTMステーション:3Dオシロスコープ搭載のニンテンドー3DS用シンセ、KORG DSN-12誕生

Posted by g200kg : 2014/06/29 02:25:08