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2013/05/07 (2013年05月 のアーカイブ)

インパルスレスポンス、WebAudioAPI、そしてOpenairlib

インパルスレスポンスと言えばコンボリューションリバーブ。コンボリューションリバーブと言えば、WebAudioAPIのConvolverという事で、Webアプリ上でもコンボリューションリバーブが使えるようになったわけです。ネイティブプログラムのプラグインの世界でも当初フリーだったSIRのコンボリューションエフェクトがスゲーとか言いつつ重くてひーひー言ってた時代から考えると進歩したものですが、実はちょっと気になる事があるのです。

コンボリューションエフェクトを使う際には元となるIRデータが必要ですが、このIRデータをどうやって調達するか。

現在販売されている大手メーカー製のコンボリューションプラグインならIRデータも充分最初からバンドルされていますが、SIRのように元々エンジンしかない場合これが問題なわけで、有志がIRデータを作成して公開したりしていました(製品名を出してサンプリングしたものとかグレーな感じのものも多いですが)。今ではIRライブラリという形の製品だとか、とりあえずお試しでという事ならばIRライブラリの一部がフリー素材として公開されたりしているのでこういうものを使う事が多いのではないかと思います。

ただですね。製品のIRライブラリとかそのデモ版とかと言う奴は、ライセンス的には大抵使用はできても再頒布はできないのです。VSTなんかのプラグインでローカル環境で使う分には何も問題はないのですが、Webアプリ(WebAudioAPI)で使おうとするとどこかのサイトに置く事になりますので、これはまずいかも知れません。はっきりと「他サイトへのアップロードを禁じる」と書かれているものもあります。

このあたりを考慮するとWebAudioAPIで使えるIRデータの選択肢が急激に狭まってしまいます。個人が作成してフリーで提供されているものなどもあるのですが、やはり「Webアプリで使いたいからIRファイルをそのままネット上に置く」という事自体がまだ想定外だと思われますので、そういう使い方をして良いか確認を取る必要がありそうです。

一番有望なのはcode.google.comにあるこのあたり
https://code.google.com/p/chromium/source/browse/trunk/samples/audio/?r=2266#audio%2Fimpulse-responses

ただ元データのLICENSEが明記してあるのは一部だけです。bin_dfeqおよびbinauralディレクトリにあるIRデータの元は
http://www.acoustics.hut.fi/projects/poririrs/

で「非商用に限りフリー」とされています。その他のIRデータは独自に作られたものなのか元ネタがあるのか判断がつきません。これらはWebAudioAPIの各種サンプルコードでもあちこちで使われているのでそう妙な事にはなっていないとは思うのですが・・・何か一言書いておいてくれれば安心できるんですがねー。

他にはネット上で使うのに適合しそうなのがないかと思ってちょっと探した所、こういうのを見つけました。これは英国ヨーク大学のプロジェクトのようです。ライセンスは Creative Commons ベースでファイル毎に設定されているようですので、使いやすいのではないでしょうか。
http://www.openairlib.net/

ホールとか教会とかに偏っちゃいそうですけど、IRデータをマップに対応させるとかちょっと面白そうな試みもあります。2年以上前から始まっているのを考えるとデータ数が少し寂しいですが、充実していって欲しいですね。


Posted by g200kg : 2013/05/07 13:28:59